413【沢を竭くして藪を焚く】 出典・呂氏春秋・義賞 |
《 意味 》
目先の欲にのみとらわれていると後に大きな損失を招くというたとえ。沢の水をすべて取り除いて魚をとったり、藪を丸ごと焼き払って獣をとったりすれば、そのときは大量の獲物をとらえることができるが、次の年から全く捕獲できなくなり、結果として大きな損失になるということ
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《 訳文 》
雍季が言った。「沢の水を涸らして魚をとれば、必ず大量の魚がとれる。しかし来年は全く取れなくなる。藪を焼き払って狩猟すれば、大量の獣が取れる。しかし、来年は獣が一匹もいなくなる。(同様にその場限りの謀は、取り返しのつかない大損失を招くものである)
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《 原文 》
雍季曰、竭沢而漁、豈不猟得。而明年無魚。焚藪而田、豈不猟得。而明年無獣
雍季曰く、沢を竭くして漁れば、豈に猟得せざらん。而るに明年魚なし。藪焚きて田すれば、豈に猟得せざらん。而るに明年獣無し
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《一言多い解説》
人類の生活は狩猟から牧畜へと進化した
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