410【泰斗たいと)】 出典・唐書・韓愈かんゆ)伝・賛
《 意味 》

 学問や芸術の大家。第一人者。権威者のこと。最もすぐれたものとして人々から尊ばれることをいう。「泰」は泰山。山東省にある名山。「斗」は北斗七星。いずれも人々から仰がれ尊ばれるもの。韓愈は中唐の政治家、儒学者、詩人。すぐれた文章を残し唐宋八大家の一人に数えられる
 
《 訳文 》

 韓愈が亡くなってから、その言が世間の人々の間で大いに行われるようになり、学者がこれを仰ぐこと、泰山と北斗七星のようであった

《 原文 》

 自愈没、其言大行、学者仰之如泰山北斗云

 愈の没してより、その言大いに行われ、学者のこれを仰ぐこと、泰山、北斗の如しと伝う

《一言多い解説》

 俺もなりたや仁吉のように、ってことですかね