397【尊爼折衝】 出典・晏子春秋・内篇・雑・上 |
《 意味 》
酒宴の席で、平和的に外交を進め、相手の攻勢をうまくかわして、自国に有利な交渉を進めること。「尊爼」は、酒樽と肉を載せる台。酒宴の意。「折衝」は、敵の衝車(攻撃用の兵車)を砕くこと。かけひき。外交上の談判をいう
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《 訳文 》
(晋が斉を討とうとして、臣下の范昭を視察に行かせた。晏子は晋の意図を見破り、酒宴の席上で范昭の謎かけを見抜いて機知を働かせ、斉の国が礼儀正しくすぐれた家臣をかかえた国であることを示して、晋の思惑を打ち砕いてしまった。孔子がこれを評していった)。「そもそも酒宴の席にいながら千里も離れている相手の事情を察知できるのは、晏子だからこそだ。これは、(戦う前に)敵の攻撃をくじくもの、といってよい」
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《 原文 》
夫不出於尊爼之間、而知千里之外、其晏子之謂也。可謂折衝矣
夫れ尊爼の間出ずして千里の外を知るとは、それ晏子の謂なり、折衝すと謂うべし
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《一言多い解説》
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