395【其の地に非ざれば樹うるも生ぜず】 出典・史記・日者列伝 |
《 意味 》
人は、それぞれにふさわしい素質や環境のもとに成長していくものだということ。見出しの部分は日者列伝の末尾に付された楮少孫の補伝に出典が求められる
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《 訳文 》
植物は育つにふさわしい土地でないと、植えても育たず、また、人はやる気がなければ、教えてもむだである。そもそも家で子に何かを教えるには、彼らの好みを見定めることだ。好みこそその子がしっかり生きていく道なのだから、それによって成就させることだ
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《 原文 》
非其地、樹之不生、非其意、教之不成。夫家之教子孫、当視其所以好。好含苟生活之道、因而成之
その地に非ざれば、これに樹うるも生ぜず、その意に非ざれば、これに教うるも成らず。夫れ家の子孫に教うるや、当にその好む所以を視るべし。好みは苟に生活の道を含む、因りてこれを成す
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《一言多い解説》
蛙の子は蛙というわけではない
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