99:【快刀乱麻を断つ】 出典:北斉書・文宣帝紀 |
《 意味 》
果断敏速に紛糾した事柄を解決するたとえ。
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《 訳文 》
(北斉の)高祖(高歓)は、以前わが子一人一人の意識を確かめようとし、それぞれに絡まった糸のかたまりを渡して元にもどすように言った。そのとき高洋(のちの文宣帝)だけは刀を抜いて糸を斬り「秩序を乱した者は切らねばならぬ。」と言った。高祖はこの行為を良しとした。
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《 原文 》
高祖嘗試観諸子意識、各使治乱糸。帝独抽刀斬之。曰、乱者須斬。高祖是之
高祖嘗て諸子の意識を観んことを試み、各に乱糸を治めしむ。帝独り刀を抽きてこれを斬りて曰く、乱るる者は須らく斬るべし、と。高祖これを是とす。
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《 一言多い解説 》
この息子、ヒョッとして父親にどういう所を見せれば喜ぶかを見抜いての行為だったかもしれない。其の察しの良さを認めたのかもしれない。
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