96:【海内知己を存す】 出典:王勃詩・送杜少府之任蜀州 |
《 意味 》
至る所に己を理解してくれる人がいること。「海内」は、天下・国中。「知己」は、己の理解者。唐の詩人王勃が遠く蜀に赴任すると友との別れを惜しんでうたった詩。
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《 訳文 》
君とここでお別れだ、その悲しさは共に役人暮らしの二人なら、お互いに分かり合えるだろう。この広い天下に己の理解者がいる限り、たとえその身は天涯遠くあろうとも、隣近所に住んでいるのも同じこと。
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《 原文 》
与君離別意 君と離別するの意
同是宦遊人 同じく是宦遊人の人
海内存知古 海内知古存せば
天涯若比隣 天涯も比隣の若し
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《 一言多い解説 》
死別の悲しさは、送る人側だけの悲しさ。離別は、送る人、送られる人二人の悲しさ。そして励ましあい
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