94:【骸骨を乞う】 出典:史記・項羽本紀 |
《 意味 》
辞職を願い出ること。君主に仕えることは、自分の命やからだをさげることであったから、辞職を願うときは、せめて骸骨だけは返してくださいと言ったのである。
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《 訳文 》
(秦の末期、天下を二分して漢と楚は、激しい攻防を繰り広げていた。楚の項羽に追い詰められた漢の劉邦は、項羽とその軍師范増を反目させようと企み、見事に成功した。項羽は范増を遠ざけた。)それを怒って范増は項羽に言った。「天下のことはもうおうかた決まった。あとは君主自らおやりなさい。わたしは辞職して、一兵卒に戻していただきましょう。」
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《 原文 》
范増大怒曰、天下事大定矣。君主自為之。願賜骸骨帰卒俉
范増大いに怒りて曰く、天下のこと大いに定まれり。君主自らこれを為せ。願わくは骸骨を賜りて卒俉に帰らん
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《 一言多い解説 》
この史実を知っている人には、この後の展開も判っているだろう。どうなったの?
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