87:【己の長をほこ)らず】 出典:北斉書ほくせいしょ)陸卬りくごう)
《 意味 》

 自分の長所を自慢しない事。「長」は、長所、「伐」は、誇る。「人の短を言うなかれ、己の長を説くなかれ」の形で用いられることが多い。
 
《 訳文 》

 (北斉の陸卬は、若い時から勉学にはげみ詩文の才能も豊かであったが、朝廷にあっては、慎重に行動し、)人の短所を指摘したり、自分の得意なことを自慢したりすることはなかった。

《 原文 》

 不説人短、不伐己長

 人の短は説かず、己の長を伐らず
《 一言多い解説 》

 自分の事を見極めて評価している人は必ずいる。