82:【屋下おくか)に屋を架す】 出典:顔氏家訓・序致
《 意味 》

 何の意味もないことをするのたとえ。むだなことを重ねてすることをいう。「架」は、かけわたす意。屋根の下に更に屋根を作ることから、既にあるものの上に、同じものを加えるむだをいう。
 
《 訳文 》

 魏や晋の時以来、書かれてきた多くの書物は、道理と事柄が重複し、互いに模倣し合っていて、まるで屋根の下に屋根を重ね、床の上にさらに床を張るようなものである。

《 原文 》

 魏晋已来、所著諸子、理重事複、逓相模斅、猶屋下架屋、牀上施牀耳

 魏晋已来ぎしんいらい)、著す所の諸子は、理重なり事複し、たが)いに相模斅ぼこう)し、)お屋下に屋を架し、牀上しょうじょう)に牀を施すがごときのみ。

《 一言多い解説 》

 女の厚化粧