67:【焔焔えんえん)に滅せずんば炎炎えんえん)若何いかん)せん】 出典:孔子家語こうしかご)・観周
《 意味 》

 災いはなるべく小さいうちに処置せよというたとえ。「焔焔」は、燃え始めの火力の弱いさま。「炎炎」は、火が盛んに燃えるさま。
 
《 訳文 》

 火は燃え始めのうちに消さなければならない。猛火になってからでは手の打ちようがなくなる。水は小さな流れのうちに堤防を築いておかなければならない。大きな流れになって氾濫してからでは防ぎようがない。(何事も慎重に準備を整えて行動することが、降伏を招く基である。)

《 原文 》

 焔焔不滅、炎炎若何。涓涓不壅、終為江河

 焔焔に滅せずんば、炎炎を若何せん。涓涓けんけん)ふさ)がずんば、終に江河と為らん。

◎ 解説

 だから言ったじゃないか、2500年以上前に孔子が。今の日本の災害対応の拙さ。洪水・河川の氾濫、コロナウイルス蔓延、そして地球の温暖化等々 ・・・