61:【雲泥の差】 出典:後漢書・逸民列伝 |
《 意味 》
非常にかけ離れていることのたとえ
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《 訳文 》
(汝南郡の呉蒼はたいそう矯慎を重んじていたので、官に就く気持ちの有無を確かめようとして、手紙に)「仲彦(矯慎の字)殿、あなたは自らすすんで清貧に処しておられる。そして高い境地から物事をお考えになっておられるのに対して、わたくしは世俗の中でうごめいており、それぞれの生き方は同じではありませんが、あなたがおられる西の方から風が吹いてくるたびに、あなたのことを思わずにはおられません。」と書いて送った。
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《 原文 》
仲彦足下、勤処隠約。雖乗雲行泥、棲宿不同、毎有西風、何嘗不歎
仲彦足下、勤めて隠約に処る。雲に乗り泥を行き、棲宿同じからずと雖も、西風有る毎に、何ぞ嘗て歎ぜざらんや。
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◎ 一言多い解説
住む所が高級住宅地と貧民窟とではやはり生き方が違う。貧富の差ではなく、心の在り方で
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