54:【迂直の計】 出典:孫氏・軍争
《 意味 》

 一見、遠回りをしている様に見えるが、実は近道であるという計略。「迂」は、遠回り。「直」は、まっすぐ行く。近道。
 
《 訳文 》

 故意に遠回りをして敵を欺き、敵よりも後から出発して先に着く、それが「遠回りを近道にするはかりごと」を知る者である。
 
《 原文 》

 迂其途、而誘之以利、後人発、先人至、此知迂直之計者也

 その途を迂にしてこれを誘うに利を以ってし、人に後れて発して人に先んじて至る、これ迂直の計を知る者なり

◎ 一言多い解説

 戦術論だとして、こんな都合のよい地形がどこに在るんだ