47:【いん)として一敵国の ごと)し】 出典:後漢書・呉漢伝
《 意味 》

 侮りがたい対抗者。見過ごしにできぬ相手。態度が重々しく、動かしがたい威厳を備えていて、まるで油断できぬ敵国のようだ。転じて油断ならない相手という意味もある。
 
《 訳文 》

 (後漢の光武帝が呉漢を評して言った)「呉公は堂々とした態度で、戦局不利の時でも、人に心強く思わせ、威厳があって敵国のように見過ごしにできぬ力を持っている。」
 
《 原文 》

 呉公差彊人意、隠若一敵国矣
 呉公、やや)人の意をつよ)からしむ。隠として一敵国の若し
◎ 一言多い解説

 いわゆる「オーラ」(ラテン語の aura )を放射する人は、それだけで相手を威圧する。これは、抗いがたい。