41:【一辺倒】 出典:近思録・為学 |
《 意味 》
一方だけに執着する。一方だけに味方する。主体性を持たずどちらか一方に偏ること。「一辺」は、一方・一面・片側の意
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《 訳文 》
(謝顕道が程顥(字は伯淳)の教えに従っていた時、)伯淳は諭して言った。君と話をしているとまるで主体性を失った酔っぱらいを助け起こすような感じだ。一方から助け起こすと他方に倒れてしまう。私の学説を聞く人には一方に執着してもらいたくないものだ。
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《 原文 》
伯淳曰、与賢説話、卻似扶酔漢。救得一辺。只怕人執著一辺
伯淳曰く、賢と説話するに、卻って酔漢を扶くるに似たり。一辺を救い得れば、一辺に倒れ了る。只だ人の一辺に執著せんことを怕るのみ、と
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◎ 一言多い解説
物事に両面あった場合においては、人は敢えて安楽のほうに走る。忠告者はその事も見極めなければならない
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