392【備わるを一人に求むるなかれ】 出典・論語・微子 |
《 意味 》
一人の人間に完全無欠であることを求めてはいけないということ。「備」は、完備すること
|
《 訳文 》
周公旦は息子の伯禽が魯公に封ぜられたとき、戒めて言った。「君主たる者は、親族をたいせつにしなければいけない。大臣たちには、みずかららの意見を採用してもらえないからといって不平をもたせないようにせよ。昔なじみの者は重大な過失がない限り見捨ててはならぬ。一人の人に完全無欠であることを要求してはならない」
|
《 原文 》
周公謂曰魯公、君子不施其親。不使大臣怨乎不以。故旧無大故、則不棄也。無求備於一人
周公、魯公に謂いて曰く、君子その親を施てず。大臣をして以いらざるを怨ましめず、故旧、大故ければ、則ち棄てず、備わるを一人に求むる無かれ
|
《一言多い解説》
息子曰く「父上の戒め、私には適えられません」
|
|