391【俎上の肉】 出典・晋書・孔坦伝 |
《 意味 》
相手の意のままになるほかない立場に身を置くこと。「俎」は、まないた。まな板の上の肉は料理人の思いのままになるように、、相手に運命をゆだねざるを得ない無力な存在をいう
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《 訳文 》
(戦乱ののち、国が疲れきっているとき、孔坦は丹楊の長官に強く推された。それを固辞したが許されなかった)。坦は憤りながら言った。「・・・困難なときには身分低き家臣を率先しせるのである。ところで今の事態は、まな板の上の肉が細かく切られるのも大きく切られるのも料理人の意のままになるようなものでしかない。(私はあなた方の意のままになるしかない)」
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《 原文 》
坦慨然曰、・・・・既有艱難、則以微臣為先。今由俎上肉任人膾截
坦、慨然として曰く、・・・・既に艱難あれば、則ち微臣を以て先と為す。今は、由お俎上の肉、人の膾截にまかせるがごときのみ、と
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《一言多い解説》
「俎板の鯉」は更に、じたばたしない
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