389【滄浪の水清まば以て吾が纓を濯うべし】出典・楚辞・漁夫 |
《 意味 》
社会の状況に即応して生きること、何事も時勢に応じて対処すべきだということのたとえ。「滄浪」は、川の名。「纓」は、冠を固定するためにあごの下で結ぶひも。仕官するの意。世の中が平和であれば出仕せよということ
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《 訳文 》
(楚の王族の屈原は宮廷から追放され、我が身を嘆きながら、川のほとりをさまよっていると、老人の漁師と出会った。漁師は、独り潔癖を守ろうとする屈原に、その過ちを指摘したあと、歌をうたいながら去っていった。その歌に)「滄浪の川の水が澄んだなら、それでわたしの冠のひもを洗おう。滄浪の川の水が濁ったならば、それでわたしの足を洗おう(平和なときには出仕し、乱世のときには隠遁しよう」)
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《 原文 》
滄浪之水清兮、可以吾濯纓、滄浪之水濁兮、可以吾濯足
滄浪の水清すまば、以て吾が纓を濯うべし、滄浪の水清濁らば、以て吾が足を濯うべし
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《一言多い解説》
待てば海路の日和あり
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