386【桑麻そうま)の交わり】 出典・杜甫詩・寄薛三郎中璩よスせっさんろうちゅうきょ)
《 意味 》

 素朴な交際。田園での交友をいう。世俗のことを話題とせず、作物のでき具合などを気軽に話せる村人の人々の交際をいう。「桑麻」は、桑と麻のことで養蚕と機織りを意味し、また、田園の意にも用いられるようになった
 
《 訳文 》

 出世して役所の長となったとしても、田園生活には及ばない。・・・・田園での交わりは実に美しい、諸侯の身分の人でもここでは友達だ

《 原文 》

 雖為尚書郎、不及邨野人。・・・藹藹桑麻交、公侯為等倫

 尚書郎しょうしょうろ))りといえど)も、邨野そんや)の人に及ばず。 ・・・藹藹あいあい)たり桑麻の交わり、公侯も等倫とうりん)と為す

 
《一言多い解説》

 屁でもなんでも哭きやがれ、田園の香りだ