381【千慮の一失】 出典・史記・淮陰侯列伝
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《 意味 》
思わぬ失策のこと。本来は、どんなに賢い人でも、多くの考えの中には必ず一つくらいの間違いがあるという意
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《 訳文 》
(漢・楚の攻防の中で、趙の広武君は漢の韓信に捕えられた。韓信は礼を尽くして自分のとるべき今後の計略について尋ねた)。広武君は言った。「わたくしは、『知恵ある者もきっと千に一つの間違いがあり、愚か者でも必ずや千に一つの名案が浮かぶものだ」と聞いています。(きっとわたくしの考えは用いるに足るものではないでしょう。しかし忠誠を尽くして述べたいと存じます」)
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《 原文 》
広武君曰、臣聞、智者千慮必有一失。愚者千慮有一得
広武君曰く、臣聞く、智者も千慮に必ず一失あり。愚者も千慮に一得有り、と
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《一言多い解説》
これを言いたくて、私は捕えられた
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