380【千里眼】 出典・魏書・楊逸伝 |
《 意味 》
目に見えない遠方の事物を知る能力、ものを透視する能力をいう。また、将来のことを予知する能力
|
《 訳文 》
楊逸は南秦州の長官に任ぜられると、民衆のための政治を心がけ、ことに部下の役人や軍人たちが民衆に賄賂を要求しないよう手先の者を派遣して監視させた)。下役人は地方の町に出向くときには必ず手弁当を持参し、町の人々が設けた宴席には、たとえだれにも気づかれない席であっても、(賄賂を受け取ったと疑いをかけられるのを恐れて)、出席しようとしなかった。みな、「楊長官は千里を見通す能力を持っている。どうしてこれを欺くことができようか」と言った
|
《 原文 》
其兵吏出使下邑、皆自持糧。人或為設食者、雖在闇室、終不進。咸言、楊使君有千里眼、那可欺之
その兵出でて下邑に使いするに、皆自ら糧を持す。人為に食を設くる者或らば、闇室に在りと雖も、終に進まず。咸言う。楊使君千里眼有り、那ぞこれを欺くべけんや、と
|
《一言多い解説》
千里眼と思わせる能力は何と言う
|
|