378【千万人と雖も吾往かん】 出典・孟子・公孫丑 |
《 意味 》
自分自身を反省してみて、間違っていないと認めた場合には、いかに反対者が多くともひるむことなく、自分の意見を主張し、実行する、ということ。
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《 訳文 》
(孔子の弟子の曾子が言うに)、「わたしはかって先生にほんとうの勇気とは何かを質問したことがある。すると先生は、『自己を反省して正しくないと思ったときには、たとえ相手が粗末なだぶだぶな服を着た卑しい男であっても、ひるんでしまってまともには向かえまい。しかし、自己を反省して正しいと思う時には、たとえ相手が数え切れぬほど大勢であっても、胸を張って向かっていけるものだ」と言われた。』
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《 原文 》
吾嘗聞大勇於夫子矣。自反而不縮、雖褐寛博、吾不惴焉。自反而縮、雖千万人吾往矣
吾嘗て大勇を夫子に聞けり。自ら反りみて縮からずんば、褐寛博と雖も吾惴れざらんや。自ら反みて縮くんば、千万人と雖も吾往かん
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《一言多い解説》
褐寛博
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