377【先鞭を著ける】 出典・晋書・劉琨伝 |
《 意味 》
他人より先に物事に着手することのたとえ。「先鞭」は、先に馬に、鞭打つことで。他人より先に戦場に赴くことをいう。「先鞭を著く」ともいう
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《 訳文 》
(劉琨は若い頃から覇気のある人物で)、范陽出身の祖逖と友達であったが、祖逖が自分より先に任用されると聞いて、親しい友人に手紙を寄せ、「わたしは刀を枕がわりにして、つねに朝まで戦闘準備の心掛けをしていた。それは、国に刃向かう者どもを捕えんがためためであり、祖逖がわたしより先に戦場に駆けつけてしまうのではないかといつも心配していたからだ」と言った
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《 原文 》
与范陽祖逖為友、聞逖被用、与親故書曰、吾枕戈待旦。志梟逆虜、常恐祖生先吾著鞭
范陽の祖逖と友為り、逖の用いらるるを聞き、親故に書を与えて曰く、吾、戈を枕にして旦を待つ。逆虜を梟せんと志し、常に祖生吾より先に鞭を著くを恐る、と
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《一言多い解説》
友すなわち、ライバル
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