375【吮疽せんしょ)の仁】 出典・史記・孫子呉起列伝
《 意味 》

 部下を手厚く思いやる気持ちを言った言葉。「吮」は、吸う。口で吸うこと。「疽」は、悪性のできもの。腫れ物。「そ」とも読む

《 訳文 》

 (呉起という人物は、戦にあっては士卒と苦労を分かちあう心を持っていた。ある日)、兵卒の一人に腫れ物ができてしまった者がいたが、呉起はその腫物の膿を口で吸ってやった。

 
《 原文 》

 卒有病疽者、起為吮之

 卒に疽に病む者有り、起為にこれを)


《一言多い解説》

 秀吉は、茶会で加藤清正が鼻水を器に垂らしたのを見て、自分が飲み干した。清正は梅毒か何かに罹っていたらしい