37:【一波 わず)かに動いて万波 したが)う】 出典:元好問詩・論詩・其二十二
《 意味 》

 小さなことが大きな影響を及ぼすたとえ。初めは一つの波にすぎなくなくとも、次から次へと波紋が広がり、大きな波となるということ。「 」は、わずかに・・・しただけの意。
 
《 訳文 》

 (試作には)もうこれ以上斬新なものはないと思われていたのに、(宋代の詩人、蘇軾と黄庭堅は)さらに思いがけない境地を開いた。この作風が登場するや、次々に波紋が広がって行き、他の詩人たちが我も我もとそれに従った
 
《 原文 》

 奇外無奇更出奇、一波纔動万波随
 奇外に奇無きに更に奇を いだ)出す、一波纔かに動いて万波随う
◎ 一言多い解説
 「一票の重さ」には当てはまらないのは如何ともし難い