368【折衝】 出典・晏子春秋・内篇・雑・上 |
《 意味 》
外交上の談判や駆け引き。「折衝」は「衝を折く」と読み、敵の衝(攻撃用の車)を打ち砕くこと。原文の「尊」は、酒樽、「樽」に同じ「爼」はいけにえを載せる台。「尊爼」で宴席となる
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《 訳文 》
(晋が斉を討とうとして、臣下の范昭を視察に行かせた。晏子は晋の意図を見破り、酒宴の席上で范昭の謎かけを見抜いて機知を働かせ、斉の国が礼儀正しくすぐれた家臣をかかえた国であることを示して、晋の思惑を打ち砕いてしまった。孔子がこれを評していった)。「そもそも酒宴の席にいながら千里も離れている相手の事情を察知できるのは、晏子だからこそだ。これは、(戦う前に)敵の攻撃をくじくもの、といってよい」
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《 原文 》
夫不出於尊爼之間、而知千里之外、其晏子之謂也。可謂折衝矣
夫れ尊爼の間出ずして千里の外を知るとは、それ晏子の謂なり、折衝すと謂うべし
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《一言多い解説》
日本の亜米利加に対する折衝は、なんという ・・・ お伺い
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