365【折角】 出典・漢書・朱雲 |
《 意味 》
骨折り、無駄な努力。日本では、わざわざ、ことさらにという意味で用いられる。本来は、思い上がった人をやりこめること。漢の朱雲が学者の五鹿をやり込めたことを、「鹿の角を折った」と世の人がしゃれていった故事に基ずく。また、後漢の郭太が雨にうたれて角が折れた頭巾をかぶっていたところ、そのスタイルが流行したという逸話から、「頭巾の角を折る」という意味もある
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《 訳文 》
(漢の易学者五鹿充宗は、多くの学者と論争し、相手をやり込めて得意になっていた。だれも論争相手になる者がいなくなったある時、朱雲が選ばれた激論の末、朱雲は五鹿充宗を論破した) そこで学者たちは、「五鹿の高慢な角を朱雲が折ったぞ」と語り合った
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《 原文 》
故諸儒為之語曰、五鹿岳岳、朱雲折其角
故に諸儒これが為に語りて曰く、五鹿岳岳たり、朱雲その角を折る、と
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《一言多い解説》
学が立つより、口が立つ。これ必勝
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