364【赤貧せきひん)】 出典・南史・臨汝侯担之りんじょこうたんし)
《 意味 》

 ひどい貧乏のたとえ。「赤」は、何一つ無い、むなしいの意。わが国では「赤貧洗うがごとし」の形で使い、洗い清めたかのように、何一つ無いことをいう
 
《 訳文 》

 (文済ぶんせい)は、謀反むほん)の罪により翼宗よくそう)の家を捜査した)。家の中を調べてみると、大変貧しく、ただ質札が数百あるばかりであった。もどってそのことを帝につげると、帝は翼宗の死罪を許した
 
《 原文 》

 検家赤貧、唯有質銭帖子数百。還以啓帝、原其死

 家をさが)せば赤貧にして、)だ質銭帖子数百有り。還りて以て帝に)ぐ、その死をゆる)
《一言多い解説》

 許したら身が危ないかも