360【盛年せいねん)重ねて来たらず】 出典・陶潜詩・雑詩・其一
《 意味 》

 青春は二度とこない。「盛年」は、元気盛んな年ごろを言う。若いときにこそ、勉強しておかなければならぬという意味で使われることが多いが、本来は、若いときには漫然と無駄に時を過ごさず、何事にも積極的に努力せよということである。
 
《 訳文 》

 血気盛んな時期は二度とこないし、一日に朝は二度とないのである。だからこそ、時機を逃さずに励まなければならない。年月は人を待ってはくれないのだから。
 
《 原文 》

 盛年不重来、一日難再晨、及時当勉励、歳月不待人

 盛年重ねて来らず、一日いちじつ)再びあした)なり難し、時に及びて当に勉励すべし、歳月人を待たず

《一言多い解説》

 この言葉を理解できた時はすでに遅かりし成り