356【青山せいざん)骨をうず)むべし】 出典・蘇軾そしょく)詩・予以事繋御史台獄・・・以遣子由
《 意味 》

 男子たるものは、どこに行っても骨をうずめる覚悟があるということ。「青山」は、青々と木の茂った山。ここでは墓地の意で用いられている。わが国では幕末の僧月性げっしょう)がこの句をもとにして、「人間じんかん)至る処に青山あり」の句を作った

 
《 訳文 》

 わたしの骨は、どこの山に埋めてくれてもかまわないが、いつの日にか弟の君が独り夜の雨の音を聴くたびに、悲しむであろうことが思いやられる

 
《 原文 》

 是処青山可埋骨、他年夜雨独傷神

 是の処の青山骨を埋むべし。他年の夜雨独りしん)を傷まん


《一言多い解説》

 行き倒れでは意味がない。少しは何か残して死にましょう