355【正朔せいさく)】 出典・礼記・大伝たいでん)
《 意味 》

 「正」は正月、「朔」は朔日で一日ついたち)のこと。年の始めと月の始めをいう。また、正月一日のこと。あるいは暦そのものを指す。古代中国では王朝の交代時に暦を改める習慣があり、そのことを「正朔を改む」といった

 
《 訳文 》

 (王者が新しく天下を治めるためには)度量衡を定め、礼法をもうけ、暦法を改め、車馬の色を変え、旗や幟の記号を明らかにし、礼楽の楽器や軍隊の兵器・甲冑を区別し、吉凶の衣服の規定を行う。これらのことは、人民と共に変革してはじめて成功するものである

 
《 原文 》

 立権度量、考文章、改正朔、易服色、殊徽号、異器械、別衣服、此其所得与民変革者也

 権度量けんどりょう)を立て、文章を考え、正朔を改め、服色を)え、徽号きごう)こと)にし、器械を異にし、衣服を別つは、これその民と変革するを得る所の者なり

《一言多い解説》

 奥様は替えない、共白髪まで