345【数雑すうざつ)の寿】 出典・淮南子・詮言訓せんげんくん)
《 意味 》

 六、七十歳のこと。「雑」は、「ちょう)」、「そう)」ともいう。十二支の)から)までひとめぐりすることを一吊、または一匝といい、「数雑」は、数回重ねる意。「寿」は、寿命・年齢の意味

 
《 訳文 》

 (悠久の時の流れの中で、たった)六、七十歳の寿命でもって天下の乱れを憂えるのは、黄河の水が少ないことを憂えて、涙でこれを増やそうとするようなものだ

 
《 原文 》

 以数雑之寿、憂天下之乱、猶憂河水少、無而益之也

 数雑の寿を以て、天下の乱を憂うるは、)お河水の少なきを憂い、泣きてこれを)さんとするがごとし

《一言多い解説》

 生き急ぎはよくない

 

   

   
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