340【津を問う】 出典・論語・微子 |
《 意味 》
学問への手始め、あるいは手がかりを求め、教えを請うこと。「津」は、川の渡し場のことで、渡し場の場所を尋ねるという意味から転じた。
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《 訳文 》
隠者の長沮と桀溺が並んで耕していた。孔子の一行がそこを通って、子路に渡し場の場所を尋ねさせた。長沮が、「あの馬車の手綱を持っているのはだれか」と言ったので、子路は、「孔丘(孔子)です」と言うと、「魯の国の孔丘か」というので、「はいそうです」と答えた。すると、「それなら渡し場は、知っているだろう」と長沮が言った。
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《 原文 》
長沮桀溺、耦而耕。孔子過之、使子路問津焉。長沮曰、夫執輿者為誰。子路曰、為孔丘。曰、是魯孔丘与。対曰、是也。曰、是知津矣
長沮桀溺、耦して耕す。孔子これを過ぎ、子路をして津を問わむ。長沮曰く、夫の輿を執る者は誰と為す、と。子路曰く、孔丘と為す、と。曰く、これ魯の孔丘か、と。対えて曰く、これなり、と。曰く、これ津を知らん、と
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《一言多い解説》
これだけでは意味合いが不明。サイトで調べると、諸国を歩いている孔子ともあろう人が、津の場所を知らないはずがない、と暗喩的に言い返しているとある。一説ということか
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