338【新陳代謝】 出典・淮南子えなんじ)俶真訓しゅくしんくん)
《 意味 》

 古いものがだんだんになくなり新しいものに入れ代わること。「陳」は、ふるいの意で、「新陳」は、新しいのとふるいのとの意。「代」、「謝」は、共に代わるの意
 
《 訳文 》

 人というものは、千変万化していて、初めから変化のない状態に行き着くといういうことはないのであって、倒れてまた新しくなるのである。(公牛哀こうぎゅうあい)が虎に成ったり人になったりする病にかかった。虎になつた時は、人であったときのことを忘れ、人になったときは、虎であったときのことを忘れていた)。二つのものが次々に入れ代わって、そのときそのときに、虎のときは虎を、人のときは人をと、成り代わったものを楽しむだけであった

 
《 原文 》

 若人者、千変万化、而未始有極也。弊而復新。 ・・・二者代謝舛馳、各楽其成形

 人の若き者は、千変万化して、未だ始めより極有らざるなり。やぶ)れて)た新たなり ・・・二者代謝舛馳せんち)して、各その成形を楽しむなり

《一言多い解説》

 若者よ、変化を恐れるな

 

   

   
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