337【人中の竜】 出典・晋書・宋繊伝 |
《 意味 》
ずばぬけてすぐれた才能の持ち主。また非常にすぐれた人物
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《 訳文 》
宋繊は立派な建物ができても、それを拒んでやってこなかった。太守の馬岌は嘆息して言った。「名は聞くことができるけれども、その姿は見ることができない。徳はお慕いすることができるが、その姿はみることができない。わたしは今になって初めて、先生がとても優れた人物あることに、後ればせながら気づいた」
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《 原文 》
繊高楼重閣、距而不見。岌歎曰、名可聞而身不可見。徳可仰而形不可観。吾而今而後知先生人中之竜也
繊、高楼重閣なるも、距みて見れず。岌歎じて曰く、名は聞くべくも、身は見るべからず。徳は仰ぐべくも、形は観るべからず。吾今にして後先生の人中の竜たるを知る、と
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《一言多い解説》
徳の高い人は、めったに人目に付くことはない事で、カリスマ性が高まる
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