336【人生字を)るは憂患の始め】 出典・蘇軾そしょく)石蒼舒せきそうじょ)・酔墨堂
《 意味 》

 人は学問をすることから、苦労を知るようになる。文字を学び、学問をすれば、視野が広くなると同時に道理を知るようになり、かえって苦労が多くなるということで、無学のほうが気が楽であるということをいう。
 
《 訳文 》

 人は文字を知ることから苦労を知るようになる。自分の姓名を書けるくらいであれば、もうそれでよいではないか。

 
《 原文 》

 人生識字憂患始、姓名粗記可以休

 人生字を識るは憂患の始め、姓名ほぼ)記すれば以って休むべし

《一言多い解説》

 それでは小さな幸せだけで生きることに成る。いいんですか?

 

   

   
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