323【杵臼しょきゅう)の交わり】 出典・後漢書・呉祐ごゆう)
《 意味 》

 身分の上下や貴賤にとらわれない深い親交。「杵臼」は、杵と臼で労働の現場というほどの意

 
《 訳文 》

 公沙穆こうさぼく)は大学へ遊学に来ていたが、資金に事欠いていたので、服装を改め雇われ人となり、呉祐の臼引き人夫となった。雇った呉祐は、雇い人の公沙穆と話をしてその人物に大いに驚き、ついに共に貴賤にとらわれない深い交友関係を結ぶようになった

 
《 原文 》

 公沙穆来遊太学、無資糧。乃変服客傭、為祐賃春。祐与語大驚、遂共定交於杵臼之間

 公沙穆来りて太学に遊ぶも、資糧なし。乃ち服を変じ客傭し、祐の賃春ちんしょう)と為る。祐与に語りて大いに驚き、遂に共に交を杵臼の間に定む

《一言多い解説》

 謙虚でまじめな態度、そして光る知性が決めて
 

   

   
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