322【しょう)を反す】 出典・説苑ぜいえん)正諫せいかん)
《 意味 》

 人の態度が前とは打って変わって、がらりと変わること。容易に変化することにたとえる。また、事の極めて容易なさまにたとえる。「掌」は、たなごころ、てのひらの意
 
《 訳文 》

 (孝景帝の時、呉王が反乱を企てようとした。これを知った枚乗ばいじょう)が手紙を出して呉王を諫めて言った「反乱を起こすのは、)卵を重ねるように危険なことですし、成就するのは天に上るよりも難しいことです。お考えを変えるのは、手のひらをひっくり返すよりたやすいことです。そうすればどっしりとしている太山より安定したままでいられるのです

 
《 原文 》

 危如重卵、難於上天、変所欲為、易於反掌、安於太山

 危うきこと重卵ちょうらん)の如く、上天より難し、為さんと欲する所を変うるは、掌を反すより易く、太山より安し

《一言多い解説》

 「じゃあや~めた」と呉王が言いやすくなった。

 

   

   
<