318【掌中の珠】 出典・
杜甫詩・戯作寄上漢中王首・其一
《 意味 》
最愛の子供。また、最も大切にしているもの。「掌」は、たなごころで、手のひらの意。「珠」は、元来、真珠を示す。ここでは、詩の注に、王が新たに子を得たとあるように、「子供」を意味している
《 訳文 》
雲の中をつがいの雁が飛んで行った音も聞こえないのに、手のひらの中に新しい珠があるかと探してみる
《 原文 》
雲裏不聞双雁過、掌中貧看一珠新
雲裏に双雁の過ぐるを聞かず、掌中貧看す一珠の新たなるを
《一言多い解説》
難解の詩
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