317【小人しょうにん)閑居して不善を為す】 出典・大学
《 意味 》

 小人が独りでいると、人の見てないことを幸いに、よくないことをしがちである。「閑居」は、原文では「間居」であり、独りでいる意。また、ここでの「小人」は、単につまらぬ人の意だけでなく、「君子」と対応して用いられていることから、一般の人民の意も含まれよう

 
《 訳文 》

 小人が独りでいると、よくない行いをし、どんな悪いことをもしでかしてしまうが、君子と会うとその自分のよくない行いを覆い隠し、よい行いの部分を表に現そうとする
 
《 原文 》

 小人間居為不善、無所不至。見君子而后厭然揜其不善、而著其善

 小人間居し不善を為し、至らざる所なし。君子を見てしか)のち)に厭然としてその不善をおお)いて、その膳を現す
《解説》

 「大学」は、江戸時代、日本でも多く読まれた儒教の教書の一つ。二宮金次郎も、薪を運びながら読んでいた
 

   

   
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