315【小異を捨てて大同につく】 出典・後漢書・薫卓
《 意味 》

 少しぐらいの意見の違いは捨てて、多くの者の支持する意見に従うこと。「小異」は、「小違」とも書き、少しの違い。「大同」は、大体において同じであること。

 
《 訳文 》

 (韓遂は馬騰に与して、李傕・郭汜・樊稠らの軍と戦って敗れた)。韓遂は人を使って樊稠に次のように伝えさせた。「天下がどちらにどう転ぶかは、まだわかる状態ではない。ともに郷里を同じくしているのだから、今は考え方にわずかな違いあるけれども、それを乗り越えて大きな視野に立って協同する必要がある。一度話を交えたいと思う」と 
 
《 原文 》

 韓遂使人語稠曰、天下反覆未可知。相与州里、今雖小違、要当大同。欲共一言

 韓遂人を使って稠に語らしめて曰く。天下反覆し未だ知るべからず。相州里を与にすれば、今小違ありと雖も、大道に当たるを要す。共に一言せんと欲す

《解説》

 目的を共有する連合軍は強いよ

 

   

   
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