313【春風春水一時に来る】 出典・白居易詩・府西池 |
《 意味 》
にわかに春めいてくること。「春水」は、春になって水かさの増した川の意
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《 訳文 》
柳の木はものうげに枝先をほころばせ、池の水には波が立ち氷も消えてしまった。今日だれかがこのような風景にひき合わせてくれたのかは知らないが、春はもうすでにやってきていたのだ
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《 原文 》
柳無気力枝先動 柳気力無く枝先ず動く
池有波文冰尽開 池波文ありて冰尽く開く
今日不知誰計会 今日知らず誰か計会するを
春風春水一時来 春風春水一時に来る
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《解説》
春の情景を表現するにも、些か詫び寂びを感じるのは私だけだろうか
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