311【春秋に富む】 出典・史記・斉悼恵王世家せいとうけいおうせいか)
《 意味 》

 将来の長いこと。年の若いこと。前途が洋々として長い意

 
《 訳文 》

 (政権を握っていた呂后りょこう)が崩ずると、呂氏の一族は乱を企てた。それに対し、斉の哀王は諸侯王に書簡を送った)「今高后(呂后)は崩じたが、皇帝は年若く、まだ天下を収めることはできないので、大臣諸侯の力を頼みとしている」

 
《 原文 》

 今高后崩、皇帝春秋富、未能治天下、固恃大臣諸侯

 今高后崩ずるも、皇帝春秋に富み、未だ天下を治めるあた)わずして、もと)より大臣諸侯をたの)みとす

《一言多い解説》