299【慈母に敗子あり】 出典・史記・李斯列伝 |
《 意味 》
溺愛する母親には、まともな子は育たない。愛情も過ぎると、かえって、わがままで規則を破る子供ができる。「慈母」は愛情過多な母親の意。「敗子」は家を滅ぼす子供の意
|
《 訳文 》
韓非子が、「子供をむやみにかわいがる母親には、家を滅ぼす息子ができるが、厳格な家には、主人の命令に反抗する召使はいない」と言っているのはなぜか。つまり罰を加えることが必定だからである
|
《 原文 》
韓子曰、慈母有敗子、而厳家無格虜者、何也。則能罰之加焉必也
韓子曰く、慈母に敗子有りて、厳家に格虜無しとは何ぞや。則ち能く罰の加うる、これ必なればなり
|
《一言多い解説》
この手の戒めの言葉は、どこの国にもあるはず。
|
|