298【自暴自棄】 出典・孟子・離婁 |
《 意味 》
やけくそ、すてばちのこと。自ら身を損ない、自ら身を捨てること。「自暴」は礼儀を無視し、やけくそになる。「自棄」は仁義を軽んじて、すてばちになる
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《 訳文 》
孟子が言った。「自分で自分の身を損なっているものとは道理を語り合うことはできない。また自分で自分の身を捨ててしまっているものとは一緒に事を行なえない。話の内容がいつも礼儀を非難するだけの者、これを自暴、やけくそといい、仁に身を置き義によって身を処することができない者を、自棄、すてばちというのである」
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《 原文 》
孟子曰、自暴者、不可与有言也。自棄者、不可与有為也、言非礼義、謂之自暴也。吾身不能居仁由議、謂之自棄也
孟子曰く、自ら暴なう者は、与に言う有るべからざるなり。自ら棄つる者は、与に為す有るべからざるなり。言、礼儀を非る、これを自暴と謂う。吾が身、仁に居り義に由ること能わざる、これを自暴と謂う
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《一言多い解説》
何を言っても、手を差し伸べても、無駄である、吾が身大切にすべし
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