295【自縛】 出典・漢書・游侠伝(原渉) |
《 意味 》
自分自身の言動が災いして進退窮まること。もともとは、進退窮まり、降伏の表現として自分の体を縛り許しを請うこと。中国の古典では「自縛」で用いられているが、日本では「自縄自縛」の成語で用いられている
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《 訳文 》
(原渉の奴隷が市場で屠殺人と口論の末、殺してしまった。茂陵の長官の尹公は役人を派遣して渉を殺そうとした。そのとき豪傑たちがやってきて言った)。「原巨先(巨先は渉の字)の奴隷が法律を犯したことは彼の不徳の致すところです。彼に肌脱ぎして自分を縛り、弓矢で耳を射抜いて法廷に行き、謝罪させればあなたの威厳も保たれましょう
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《 原文 》
原巨先奴犯法不得、使肉袒自縛、箭貫耳、詣廷門謝辠、於君威亦足矣
原巨先の奴が法を犯すは不得なり、肉袒して自縛し、箭もて耳を貫き、廷門に詣りて辠を謝せしむれば、君威に於いても亦た足れり
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《一言多い解説》
弓で耳を貫くとはどういう罰か?
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