294【駟の隙を過ぐるが若し】 出典・礼記・三年問 |
《 意味 》
時間が急速に経過するたとえ。壁のすき間を馬車が走りすぎていくように、月日の過ぎ去るのは早いということ。「駟」は四頭だての馬車。 「隙」は、壁の穴・すき間
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《 訳文 》
父母を失った者が三年の喪に服する儀礼は、実際には二十五か月で終わってしまう。それは四頭だての馬車が壁のすき間の向こうを走り去るように早くて、まだまだ悲しみは消えない。(だが、心ゆくまで喪に服そうとすると、いつまでも続いてきりがない)
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《 原文 》
則三年之喪、二十五月而畢、若駟之過隙
則ち三年の喪、二十五月にして畢わるは、駟の隙を過ぐるが若し
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《累句》
駟隙・隙駟隙駟・隙駟・鳥の目を過ぐるが如し・白駒の隙を過ぐるが若し
《一言多い解説》
斯様に、時の過ぎ去る事への嘆きの言葉は多い
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