293【市道の交わり】 出典・史記・簾頗藺相如れんぱりんそうじょ)列伝(簾頗)
《 意味 》

 利害・損得だけの交際のこと。「市道」は、市場で売買する商売上の原則の意

 
《 訳文 》

 (簾頗が権力を失ったとき、追従していた食客は皆去って行った。再び権力を取り戻すと、また集まってきた。簾頗が追い帰そうとするとある食客が言った。「あなたはわかっておられない)。そもそも世の人々は己の利益になるところにつくものです。主君に権勢があればわたしは主君につき従い、なければ主君のもとを去る。(これは確かな道理です)」
 
《 原文 》

 夫天下以市道交。君有勢、我則従君、君無勢則去

 )れ天下は市道を以て交わる。君勢い有れば我はすなわ)ち君に従い、君勢い無くんば則去る

《一言多い解説》

 詭弁