287【耳食の徒】 出典・史記・六国りっこく)年表・序
《 意味 》

 浅知恵の持ち主のたとえ。聞いただけでものの味を判断する者のこと。「耳食」は、耳でものを食う。見当違いの意
 
《 訳文 》

 (今の世の学者は、とかく伝聞・風潮に惑わされ、秦王朝の歴史を客観的に判断しようとせず、嘲笑しようとするだけである)。これは耳でものを食べるのと同様に、見当違いである

《 原文 》

 此与以耳食無異

 これ耳を以て食らうと異なるなし

 
《一言多い解説》

 今では、テレビの食レポの味気ないことを言う