283【死して朽ちず】 出典・春秋左氏伝
《 意味 》

 名声は死後に残る。たとえ肉体は滅んでも、その人がなした徳行は永遠に残るものだということ
 
《 訳文 》

 (晋の范宣子はんせんし)穆淑ぼくしゅく)に、昔の諺に、死んでも朽ち果てることはない、とあるが、具体的にどういうことを指すのか尋ねると、穆淑が答えた。)。「法令を布き民衆に恩恵を与えた皇帝・ぎょう)・舜のような聖人の徳を立てること。次は災害から人々を救い守るという)のような大きな功績を立てること。次は筋道をたて言葉の要点をとらえて世に伝えること。この三つのことは死後にも永久に廃れることがない。これを不朽というのである」
《 原文 》

 大上有立徳、其次有立功、其次有立言。雖久不廃。此之謂不朽

 大上は徳を立つる有り、その次は功を立つる有り、その次は言を立つる有り。久しといえど)も廃せず。これをこれ不朽と謂う

 
《一言多い解説》

 悪名も時に後世に残る