28:【一利を興すは一害を除くに如かず】 出典:元史・邪律楚材 やりつそざい)
《 意味 》

 何事においても、一つの利益になることを始めるよりは一つの害になることを除いたほうがよい。

 
《 訳文 》

 (元の名臣邪律楚材は、)常に言っていた。「利益になることを一つ始めるよりは、一つの害になることを除くことのほうがよい。一つのことを始めるより一つのことをやめるほうがよい。」

 
《 原文 》

 常曰、興一利不如徐一害、生一次不如省一事

 常に曰く、一利を興すは一害を除くに如かず、一事を生ずるは一事を省くに如かず、と。

 
◎一言多い解説

 王がこんな事を真面目に聞いて実践したら、その国の文化は衰退する